泥染め

泥染め、と言うと 泥そのものの色を

生地に染め付けていると

思われている方が

沢山いる事に気が付きます。

もちろんそういった手法もあり、私もたまにその染め方をします。

 

でもそれは泥染めというより、むしろ「顔料染め」の部類に入ります。

顔料染めについてはまたあらためて書くことにいたしますが、

ぶどり商店で言う「泥染め」とは

泥そのものの色を

染め付けるのではなく、

泥に含まれている鉄分などの金属と、

布にあらかじめ染めておいた

植物染料を科学反応させて色を変化させる、という染め方

の事になります。

 

アフリカにはボゴランフィニ、

もしくはマッドクロス、とも呼ばれる

泥染めがありますね。

アフリカの大地のような、乾いた色合いや大らかな絵柄に昔から憧れを抱いていました。

そして泥染めにはなんとも言えない洗練された優美なおしゃれさがあるんですよね!

 

昔からあるほんとうに原始的な染め方なのだと思います。

 

アフリカではガラマというタンニンが

豊富な植物と、川から採ってきた

泥を使い染め付けているそうです。

 

どこの国にも鉄分と良く反応する

植物というのは自生しており、

石垣ではモモタマナというタンニンが

豊富な植物があり、

鉄媒染でグレーから黒に染まります。

確かこのモモタマナはアフリカの

ガラマと同じシクンシ科の仲間の植物だと

記憶しています。

 

そして泥も石垣の泥を使っています。

川の泥、田んぼの泥など、色々と

実験して、なるべく粒子の細かいものを使っています。

 

 

 

さて先日来てくれた三名様♪

皆さん泥染めをしてくれました。

 

素材は手ぬぐい、サコッシュ、そしてクッションカバーでした。

 

泥は茶色く染まるもの、黒く染まるものの

二種類を用意しています。

 

泥を置いている時は色の違いが出ませんが、

乾かしてから洗うと色の違いが出てきます。

これは泥に含まれている金属含有量の違いなんですね。

鉄分が多い方がより黒く染まります。

イメージを働かせて染め分けてくださいね~!

 

 

クッションカバーは最近素材に仲間入りした

ものですが、泥染めクッション、とっても

可愛いですよね!

 

あなただけのクッションを是非作りにきてくださいね!

 

私も自分用に染めたいと思います♪